サスティナビリティ

サスティナビリティ

 当社は、社員の健康管理を経営的視点から考え、戦略的に労務環境改善を実践することで、企業の持続的な成長と従業員の健康と創造性の向上・生産性の向上を実現するという基本姿勢のもと、「健康宣言」を社内外に発信し、健康経営を推進しています。

 

 健康経営の推進により、誰もが健康で長く働くことができ、健全な人的資本の形成ができるため、SDGsのゴール3「すべての人に健康と福祉を:あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」、ゴール8「働きがいも経済成長も:包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する」、ゴール9「産業と技術革新の基盤をつくろう:強靭なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る」にコミットできると考えており、当社の「健康宣言」は「SDGs宣言」でもあると考えております。

 

トップメッセージ

 私たち勤次郎は、企業理念のもとに「想像から創造へ」の企業文化を繋ぎ、社員の「ワーク・エンゲイジメント」を高める経営を目指しています。全社員のほぼ半数が20代という若手中心の社員、そのひとり一人が次世代を担う中核人材として能力を発揮し生き生きと活躍できるよう、人的資本を最大化することが経営ビジョンの一つです。また、仕事と育児・介護を両立しやすい職場環境づくりだけでなく、パートナー企業や様々なステークホルダーの健康増進に取り組んでいます。
 現在では、働き方改革と健康経営の取り組みにより、「健康経営優良法人」に7年連続で認定されました。また、若手社員が企画・運用する「勤次郎 元気プロジェクト」では、社員の心身の健康維持・増進によるプレゼンティーイズムの低下と、新たな価値創造につなげています。 オフィス環境では、「コミュニケーション」 「リフレッシュ」 「ヘルスアップ」をキーワードに、社員の「ウェルビーイング」を生み出すことが、「活力」 「熱意」 「没頭」というポジティブな心身の状態に繋がり、ワーク・エンゲイジメントを向上させると考えています。
 これからも「マイナス1歳から100歳までの健康増進」をコンセプトに、健康寿命の延伸を目指し、事業を通じて全ての生活者が健康で生き生きと長く働き続けられる社会づくりに貢献してまいります。

 

健康経営で解決したい経営課題

 当社のミッションは自社だけではなく、すべての企業の生産性を高めながら、従業員のワークライフバランスとウェルビーイングに貢献することだと考えております。このことは日本経済の発展を支え、人々に幸福をもたらすものと信じております。当社のミッション実現には、「組織の活性化」が最重要課題となります。健康経営の取り組みにより、個人においては心身共に健康な状態で仕事に従事することができ、その結果、組織全体に活力が漲り、優秀な人材が育ち定着していくことが、安定した組織運営を継続していく上で必須であると考えています。

 

健康投資効果

 

健康宣言

Universal 勤次郎を活用し、従業員の心と身体の健康維持に努めます。

従業員とその家族の健康維持
 「健康経営」の基本は従業員とその家族の心と身体の健康です。月に1回全社アンケートを実施し、従業員の意見を健康施策に反映させるようにしています。

 

Universal 勤次郎を活用し、従業員のワークライフバランスを保ちます。

ワークライフバランスの保持
 2020年度と比較しても平均年次有給休暇取得率は45.0%から75.5%に上昇。平均年次有給休暇取得日数も8.0日から11.0日に上昇しています。ワークライフバランスを大切に、休みが取得しやすい職場を目指しています。

 

だれもがいきいきと働ける職場づくりを行います。

いきいきと働ける職場づくり
 健康で長く働くためには「健康リテラシー」を高め、従業員自身が情報収集を行い、生活習慣に気をつけることも重要だと考えています。そのため、ヘルスリテラシーが高まるような情報提供やイベントを実施しています。

 

ヘルスケア・ソリューションを通して社会貢献します。

自社開発のヘルスケアソリューションを使用した社会貢献
 従業員の健康を保ち、よりよい製品を開発し、それらを用いて社会全体を健康にしていくことが最終目標です。「-1歳から100歳までの健康づくり」を企業スローガンに掲げ、自社製品であるUniversal 勤次郎を通じた社会貢献をしていきます。勤次郎では、お客様の健康経営の取り組みをサポートするための自社セミナーを定期的に開催しております。

健康経営の体制

 推進に当たっては、代表取締役を健康管理最高責任者とし、管理部、衛生委員会が一丸となって、社員の健康保持・増進活動を積極的に推進します。更には、健康保険組合と協働して実効性のある保健活動を展開しています。 パートナー企業に対しては、当社が提供するケリーオンラインサービスサポートにて、健康づくり活動に寄与しております。

 

 

健康経営の取り組みによる効果

①勤次郎健康ポイント

 健康習慣の積み重ねに対してインセンティブを個人に支給しています。
この仕組みは当社製品の『『Universal 勤次郎 健康管理』を活用して行っています。
【日々の健康習慣】 【健康診断結果】 【健康リテラシー向上に関する取り組み参加】 この3つの大きな柱についてポイントを計上し、1年間で獲得したポイント合計を、毎年個人インセンティブとして支給しています。ほぼすべての役職員が参加しており、従業員の健康づくりの中心となっています。 

 

 

②健康リテラシー向上のための社内外に向けた各種セミナー実施

・協会けんぽ保健師による 「セルフケア研修」
・市町村歯科衛生士による 「お口の健康を意識しよう」セミナー
・管理監督者、従業員向けの健康に関するeラーニングの定期実施
・女性特有の健康課題に関するセミナー
・オウンドメディア「ヘルスxライフWeb」に健康情報を掲載
・社外向け健康経営セミナー

 社外への啓蒙活動として、自社セミナーを実施しています。
2022年4月から2024年8月において延べ924社(参加率72%)に対して社外セミナーを実施。
2024年8月開催「【健康経営セミナー】健康経営におけるプレゼンティーイズムとは、目に見えないコストの損失を防ぐ対策法」では72.3%のお客様から「非常に満足した」または「満足した」という評価をいただきました。

③健康診断

 2024年度より、40歳以上にはオプション検査費用として15,000円の補助を開始。オプション検査結果についても、産業保健スタッフから保健指導を実施し、健診結果を有効活用していくことを促進中。
また、肺がん・大腸がん・子宮がん・乳がん・胃がん予防健診についても年齢層に合わせて受診できるよう環境を整えています。

④メンタルヘルス対策

・ストレスチェックから高ストレス者に対しては、医師による面談を受けやすい環境整備
・公認心理師が常勤しており、相談しやすい環境整備
・ハラスメント研修
・ハラスメント相談窓口設置
・ラインケア研修
・セルフケア研修
・コミュニケーションツールアプリによる情報交換

⑤食事

・朝食習慣をつけるきっかけとするため、勤次郎元気プロジェクト主催で朝食と飲み物を配布
・骨粗しょう症予防に関する知識の啓蒙と、手軽に取れるカルシウムの配布

⑥運動

 勤次郎元気プロジェクトが中心となり、運動習慣作りのための各種イベント実施しています。

(1)ヨガ
  外部講師を招いてオフィスでヨガを行います。
  ・体幹を鍛え、転倒などを防止する
  ・マインドフルネス
(2)歩数対抗イベント など詳しい施策は「勤次郎元気プロジェクトの実績」をご覧ください。

➆禁煙対策

 喫煙者に対して、禁煙プログラムを紹介しています。希望者は会社が費用を負担して参加できる仕組みとなっております。

⑧新卒サポートプロジェクト

 入社3か月にフォローアップ研修を行い、先輩社員や職場の受け入れ状況についてアンケートを行い、新入社員の不安や慣れない環境、職場でのコミュニケーションで悩んでいる方に きめ細やかなフォローをする目的のプロジェクトです。

⑨安全職場づくり

・AED設置
・救急箱の設置
・休養室の設置
・災害ベンダー機の採用

取り組みの実績

健康課題改善のための指標

 健康課題に基づいた具体的な目標を設定し、その目標達成のために、様々な取組を行っています。

   

2022年度実績

2023年度実績

2024年度目標

2028年度目標

健康支援

 健康診断受診率

 100%  100%  100%  100%

 精密検査受検率

 33.3%  45.7%  80%  100%

 喫煙率

 15.7%  14.4%  12%  10%

 朝食を抜くことが週に3回以上ある

 30.1  29.2%  25%  20%

 運動習慣がある

 44.9%  34.2%

 45%

 60%

 特定保健指導実施率

 100%  100%  100%(初回)  100%

※健康診断問診票より集計したものです。

 

   

2023年9月

2024年3月

2024年度目標

2028年度目標

こころの健康支援

 ストレスチェック受検率

 100%/対象247人  100%/対象249人  100%  100%

 高ストレス者面談実施率
 産業医・保健師

 2.7%  8.2%  10%  13%

 睡眠により十分な休養が取れている

 41.2%  42.1%  45%  60%

 ワークエンゲージメント

 2.1  2.2  2.5

 3.42

 プレゼンティーイズム

 71.5%  73%  75%  85%

 アブセンティーイズム

 0.3日  0.39日  0.35日

 0.3日

※プレゼンティーズムデータは、ストレスチェックでの従業員回答によるものです。健康診断とストレスチェック結果からの分析ではありません。

アブセンティーイズムの実績値・測定方法:自社開発の勤怠管理システムの回数集計機能から集計

ワーク・エンゲイジメントの実績値・測定方法:新職業性ストレス簡易調査票のワーク・エンゲイジメントを関する2項目の測定

 

 

2022年度実績

2023年度実績

2024年度実績

2028年度目標

労働災害

 0件  0件  0件  0件

 


勤次郎元気プロジェクトの実績
元気プロジェクトメンバーの写真

 勤次郎で働く人の運動習慣を向上させたいという想いから「勤次郎元気プロジェクト」は活動しています。 部門間を越えた20代から30代の若手社員10名で企画から運用を行い、運動の促進により、健康で楽しく、いきいきと働ける環境づくりを目指しています。具体的には、毎日運動チャレンジと題して、「プラス一駅歩こう」 「階段を使おう」 「本気ラジオ体操」といったハードルの低い運動への意識付けを目指し、施策を実施しています。下表は、今年度に行った施策の一覧となります。


 今年度に行った施策の一覧と実績となります。

活動分類

活動名

内容

実施計画

参加者数
(2024年6月時点)

食事

 『晩ごはん紹介』

晩ごはんの紹介を通して社員のコミュニケーションを活性化させていくイベントです。お題を出して健康的な食事を食べてもらうことに合わせ、他人に見られることを意識した食生活の向上を目指します。1入力につき健康ポイントが付与されます。 2024年3・4・5・6月  66名

 『水1L飲もう週間』

 「2Lの水を毎日飲む」ことによる健康促進の補助イベントです。オフィスで飲む分の1Lの水の提供と、水1L飲もう週間を設けみんなで水を飲み健康促進を目指します。1入力につき健康ポイントが付与されます。

 2024年6月

 124名

運動

 『ごみ拾いをしよう』

 ごみ拾いという社会貢献活動に合わせ、朝みんなで歩くイベントです。1日実施あたりに健康ポイントが付与されます。  毎月  105名

 『歩数グループランキング』 

平均歩数をもとに、歩数の近い人ごとのグループを作成しそのグループメンバーで歩数を競うイベントです。グループ内上位5位の方には健康ポイントが付与されます。 2024年4・8月  310名

 『歩数対抗イベント』

社内メンバーをグループ分けし、そのグループの歩数を競うイベントです。上位3チームに所属した個人に健康ポイントが付与されます。  2024年6月  167名

 外部コラボ『サンバで元気プロジェクト』

楽しく運動するということを目的に、外部の企業とコラボしさらなる健康促進を目指すイベントです。1日実施あたりに健康ポイントが付与されます。  2024年4月  38名

 外部コラボ『ヨガイベント』

楽しく運動するということを目的に、外部の企業とコラボしさらなる健康促進を目指すイベントです。1日実施あたりに健康ポイントが付与されます。  2024年5・8・9月  52名

コミュニケーション

 公式LINEアカウント

LINEから施策情報を配信することで施策の認知と参加率向上を目指すものです。記録入力の手間を省き、利便性の向上を図り、もっと身近に勤次郎元気プロジェクトを感じてもらう施策です。 活動に合わせて配信

 夏祭りイベント

夏ならではの食べ物、飲み物、屋台ゲームなどで夏を感じながら社員同士のコミュニケーションを活性化させていくイベントです。 2024年8月  105名

女性

 『女性セミナー』

勤次郎の女性社員や妊活世代の男性社員を対象にママケリーの利用促進を図っていくイベントです。実際にアプリを活用してもらい今後の開発アップデートに活かします。セミナー参加で健康ポイントが付与されます。 2024年4月  女性社員全員

【効果】
 若手社員による元気プロジェクトにより、イベント未実施月と比較して多くの従業員の運動習慣が形成できています。また、アンケートから従業員の職場への満足度が向上していることが分かりました。

  

コミュニケーション活性化

 階層別研修、部署別研修を実施しており、100%の参加率となっています。研修の際には参加者全員でウォーキングを実施し、運動する機会を設けています。さらに登山部やゴルフ部、テニス部、写真部等クラブ活動の促進として、1人あたり年額1万円の補助を行っています。コミュニケーション活動費としても1人あたり年額1万円の補助を行い、各本部でコミュニケーションがとれる活動を企画・実施しています。

ドリンク配布:満足度81.3%、理解度56.8%
ウェアラブル端末の配布:希望者全員
歩数や健診結果を対象者に健康ポイントを付与:12,800円/人
・元気PJが中心となり、社内でサンバや夏祭りのイベントを開催。
・階層別また所属部署単位で宿泊施設での研修を開催。

 IT企業のため、非言語でのコミュニケーションが中心となってしまいがちなところを、積極的に顔を見て話ができる機会を設けています。


  

女性活躍促進と健康促進

 2019年度に「あいち女性輝きカンパニー」の認証を受け、2021年に認証更新を行いました。また、「女性社員が活躍し健康で長く活き活きと働ける職場作り」を掲げ、女性社員向けのランチョンセミナーを実施しています。

男性の育休取得率は2023年100%、1か月以上取得100%を達成しました。

2023年からは育児時短勤務を小学校就学迄延長可能とし、働くママを支援できる体制づくりを行いました。

育児時短勤務を小学校就学迄延長可能(2023年から実施)
男性育休所得率 2023年100%、1か月以上取得100%
あいち女性輝きカンパニー認証
女性社員向けランチョンセミナー企画

 

これまでの評価

7年連続のホワイト500認定

 2021年に「健康経営銘柄」に選定されました。また、2018年から2024年まで7年連続で「健康経営優良法人(大規模法人部門)「ホワイト500」」に認定されています。

 

協会けんぽ「健康宣言優良事業所」受賞

 当社は「健康経営」を推進する優れた取組みを実践している企業として、令和4年度「健康宣言優良事業所」を受賞いたしました。
 「健康宣言優良事業所」は、「健康宣言チャレンジ事業所」として職場の健康づくりに積極的に取組み、他社の模範となる優秀な事業所に対して、全国健康保険協会愛知支部が表彰しているものです。当社は、健診受診率、特定保健指導の実施率、積極的な取組み姿勢などを評価いただきました。