「心の病」による労災認定過去最多!!
- 2017.07.07
- 就労トピックス
仕事が原因でうつ病などの精神疾患にかかり、2016年度に労災認定されたのは498件で、1983年度の調査開始以降、過去最多であったと、厚生労働省発表が6月30日に発表した。
このうち過労自殺(未遂含む)は84件。仕事による脳・心臓疾患の労災認定は260件であり、そのうち死亡したケース(過労死)は107件だった。精神疾患の労災申請件数も最多の1586件になった。
労災認定の内訳は、精神疾患の原因で「嫌がらせやいじめ、暴行」が74件と最多となり、「仕事内容や量の変化」が63件、「2週間以上にわたる連続勤務」も47件である。年代別では、40代が144件と最も多かった。
脳・心臓疾患は月80時間以上の残業が多く、160時間以上も17件あった。働き方改革の実行計画では、残業の上限を「月100時間未満、2~6カ月平均で80時間以内」としているが、80時間未満で労災認定されたケースが14件あった。
業種別では脳・心臓疾患でトラックやタクシー運転手など自動車運転従事者が89件と目立つ。また、精神疾患は介護・福祉業や医療従事者に多かった。(「都精神疾患の労災認定、16年度は最多の498人 厚労省まとめ」 日本経済新聞 2017年6月30日)
企業として、従業員の心のケアが必要である時代となってきました。
会社は従業員が安心していきいきと働ける職場環境を作り、従業員の心と体の健康管理をしていく必要がございます。
労災認定では、長時間労働が大きく関係しているため、従業員の残業時間をリアルタイムに把握し、長時間労働をさせないためにも対策をしていく必要がございます。
まさに政府が推進している『働き方改革』『健康経営』を推進することにより、従業員の満足度向上から労働生産性が向上し、業績の向上や優秀な人材確保、更には企業価値の向上へと繋がって参ります。