「ヘルス×ライフ」健診予測AIを実装
- 2021.06.24
- リリース
従業員健康管理システム【ヘルス×ライフ】が
6月30日(水)、1年後の健康診断・ストレスチェック結果を
AI予測する新機能をリリース
~独自技術でリスクを洗い出し、企業の健康経営を促進~
- 勤次郎株式会社(本社:東京都千代田区、社長:加村稔)は、従業員健康管理システム【ヘルス×ライフ】で、2年分の健康診断・ストレスチェック結果を元に1年後の結果予測ができる新機能を6月30日(水)にリリースいたします。
本機能は、将来の健康リスクやストレス状態を見える化し、労務担当者や産業医の事前指導もサポート。従業員が常にベストパフォーマンスで勤務できる環境を整え、企業の健康経営を促進します。
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■在宅ワークでも従業員の健康維持を支援
当社では、就業管理システム【勤次郎】シリーズや従業員健康管理システム【ヘルス×ライフ】などのサービスを開発・提供し、企業の健康経営に貢献してきました。
コロナ禍でテレワーク化が進む今、従業員の健康状態の把握や心理面のケアなど、新たな問題の解決が必要になっています。事態悪化を未然に防ぐため、将来の健康リスクを可視化できるAI予測機能を開発・提供することとなりました。
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■個人のスマートフォンアプリでも確認できる
「AI予測機能」は、当社が持つ約14万件のビッグデータ(匿名化された健診結果)を学習したAIが、2年分の個人データを元に、生活習慣病に関連する13項目とストレスチェックの結果を予測します。
個人のPCだけでなく、スマートフォンアプリ上でも確認できます。また、労務担当者も各従業員の予測を確認することが可能です。
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■「AI予測機能」特徴
①生活習慣病(脂質異常症・高血圧や糖尿病など)に関連する13項目の数値を予測
②職業性簡易ストレス調査(57項目)の総合判定結果を予測
2年分の回答実績に基づきAI予測。厚労省の基準では「高ストレス者である/ない」の2段階判定ですが、【ヘルス×ライフ】では独自の5段階評価でメンタル状態を的確に判定します。
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■早期ケアで企業内の健康増進を期待
①予測結果を活用した産業医による事前指導の拡充
未病(発病には至らないが軽い症状がある状態)段階で、将来を見越したセルフメディケーション*を促すことができます。
*セルフメディケーション:自身の健康に責任を持ち、軽度な不調は自分で手当てすること(WHO)
②職場内の早期メンタルヘルスケア
将来の高ストレス者予備軍を抽出することで、重症化を防ぎ、環境改善も進めることができます。
③労働生産性の向上
従業員の心身の健康を保つことでヒューマンエラーを減らし、組織全体の生産性向上が期待できます。
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■予測AI 詳細
2020年9月に発表したシステムでは1年分のデータから総合判定を予測していたところ、本AIでは主要項目の数値予測ニーズに対応。2年分のデータから13項目の値を含めた予測算出を行えるよう改良し、【ヘルス×ライフ】に組み込みました。
◇50種以上のAIを活用
ランダムフォレスト・勾配ブースティング決定木などの機械学習や、ディープラーニング(深層学習)など様々なアルゴリズムを使用。
◇性別・年代別
利用者の性別・年代に合わせて最適なAIを選択し予測。
◇WebAPIとして実装
APIで2年分のデータを入力すれば、JSON形式で予測結果を返却。
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■今後の展望
予測結果に応じた自動アドバイスやガン予測の機能追加も視野に、企業の健康経営を支援するサービス開発・提供に引き続き取り組んでまいります。
さらに、当社の就業管理システム「勤次郎」シリーズから抽出した労務データや、上記システムから得た生活習慣データも加味し、当社だからこそできる「働き方」「健康診断」「ストレスチェック」の3種データとAIを活用したシステムの開発を進めています。企業を支える産業医・保健師へのデータ提供なども強化し、健康経営を内外からサポートしてまいります。
今後も、当社は働き方・カラダ・ココロの3データを活用し、AI/データ分析で働き方改革や健康経営及び人々のヘルスアップを支援するソリューション事業を推進すると共に、人と時間とテクノロジーのより良い関係を築くことで社会貢献します。
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【健康診断 分野】
■システム監修及び開発協力者
石川 清 医師 (名古屋第二赤十字病院 名誉院長 愛知医療学院短期大学学長)
阪神淡路大震災、スーダン紛争、イラン南東部地震、スマトラ島沖地震、東日本大震災など多くの災害医療・国際救援活動に尽力
宮崎 雄 医師(ゆう内科クリニック 代表医師)
米国シカゴ大学神経内科学博士研究員・大阪大学大学院医学系研究科特任助教等を経て現職
島津 明人 教授(慶應義塾大学 総合政策学部 教授)
ワーク・ライフ・バランス(WLB)と健康、労働生産性の向上に寄与する健康増進手法の開発に関する研究
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